お世話になっております。
株式会社湘南工務店、代表取締役の髙石です。
2025/2/18(火)、本日は現場投稿はお休みさせて頂き『屋根修繕を行う際、ロングスパンで考えた時に修繕コストが削減される方法』をお話しさせて頂こうと思います。
とても長い題名となってしまいましたが、簡単に御説明すると『屋根修繕をする時に、どの様にした方がお得か?』と言う事です(*’▽’)
もちろん!現在使用されている屋根材によってもその方法は変ります(;´・ω・)
新築時に使用される屋根材として半数以上を占めているのが『カラーベスト・コロニアル・スレート』屋根になります。名称はバラバラですが、製造メーカーによって商品名が違いますが、根本は一緒です( `ー´)ノ
では、どの様な商品が『カラーベスト・コロニアル・スレート』屋根と呼ばれるのか?
※カラーベスト・コロニアル・スレート(屋根材)


上記画像の様な屋根材が『カラーベスト・コロニアル・スレート』と呼ばれています。
平成23年3月1日以前に建てられた住宅の上記屋根材には『アスベスト』が使用されていますが、それ以降に建てられた住宅に関しては『アスベストが廃止』されておりますので、アスベストが使われている心配は御座いません。
『窯業系』と呼ばれる資材で、セメント等、様々な材料を高温処理し焼き固められた資材です。
液体に近い状態の材料を、型に入れ高温で焼き固めるので、完成した商品には『気泡』が発生します。
そのまま屋根材として使用してしまうと表面から雨水を吸ってしまいますので、屋根材表面に焼付塗装を施します。
つまり、1枚目画像の様に焼付塗膜が劣化してしまうと、雨水を普通に吸い込んでしまいます。
なぜそんな物を屋根材として使用してるんだ!!(; ・`д・´)
…と思われる方は多くいられると思いますが、私もその一人です。
以前のブログでも書いた事がありますが、屋根材で雨水を防いでいる訳ではなく、根本は屋根材下にある『防水紙』で雨漏りを防いでいると考えて良いと思います。
その証拠に、屋根材を剥がした後の防水紙は、しっかり経年劣化しています。画像を下記にアップしますね。
※経年劣化した防水紙

防水紙が歪んでしまっているのがパッと見で分かりますね(*‘ω‘ *)
では、本来の防水紙はどの様な状態なのでしょうか?下記に画像をアップします!!
※新規防水紙

商品の古い新しいはありますが、それにしても大きな違いが生じていますね(; ・`д・´)
つまり…何が言いたいかですが、屋根塗装を施したとしても『防水紙』は元に戻りません。
屋根塗装を施工したとしても、確実に防水紙の劣化は進行しますので、将来的に屋根の葺き替えが必要になります。
簡単な試算を出してみましょう!!( `ー´)ノ
※価格は分かりやす数字にしておりますので、実際の価格とは異なります。
①築10年で屋根塗装¥500,000+築20年で屋根塗装¥500,000+築30年で屋根葺き替え¥2,000,000
②築10年で屋根塗装¥500,000+築20年で屋根葺き替え¥2,000,000
③築10年で屋根葺き替え¥2,000,000
④新築時高耐久金属屋根の場合、築40年で屋根塗装¥500,000
上記の合計を下記に書かせて頂きます。
①屋根修繕費用 ¥3,000,000
②屋根修繕費用 ¥2,500,000
③屋根修繕費用 ¥2,000,000
④屋根修繕費用 ¥500,000
あくまでも雨漏り等の被害が無かった場合の単純な試算となりますが、それだけでも大きな違いが生じますね( `ー´)ノ
①番と②番は、雨漏りのリスクも高まりますので、資産額での工事は難しくなる事が多いです( ;∀;)
あくまでも、私の経験から得た答えですので、参考程度と思って頂いて構わないのですが、良い結果と悪い結果を数100件以上経験しておりますので、憶測…では無い事だけ理解して頂ければと思います。
施主様の意向を通す事を一番としておりますが、放っておいて酷くなる可能性がある場合はしっかりと伝えさせて頂いております<m(__)m>
お金での苦労…これが一番疲れます。
安心して住める我が家を手に入れても、我が家に悩まされては元も子もありません( ;∀;)
その他屋根材でも注意すべき点がある商品は御座いますが、本日は『カラーベスト・コロニアル・スレート』のお話をさせて頂きました。
まず、自身の家の屋根材に何が使用されているのかを知らない人が90%です。
住宅点検を行う事で、現在の状況を詳しく知る事が出来ますので、大切な我が家を守る為に住宅点検をこまめに行って頂く事を推奨させて頂きます。
無料住宅点検の事でお悩みの方は、お気軽に弊社に御相談下さい。
何卒、よろしくお願いいたします。
