お世話になっております。
(株)湘南工務店、代表取締役の髙石です。
11/29(水)、本日は引き続き平塚市にて施工させて頂いている外部改修工事(屋根葺き替え及び外壁塗装工事)から『既存屋根(洋瓦)⇒解体撤去⇒野地板張り⇒防水紙』作業の投稿をさせて頂きます。
まずは、既存の屋根『洋瓦』を見てみましょう!
『洋瓦』と言うだけあって、使用されている住宅は洋風に仕上げられている事がほとんどです。
可愛らしい感じの住宅になりますね!
しかし、その可愛らしい見た目とは裏腹に修繕への意識の持ち方や維持する費用に関しては優しくありません。今回はその説明を省かせて頂きます。別の投稿の際に細かく説明させて頂きますね!
既存の洋瓦をどんどん解体して行きましょう!
画像の様に並べられている洋瓦をどんどん剥がして行きます。
大棟(丸)が止められていた材木は『黒く変色』していますね!正体は『黒カビ』です。通気性の良い資材として使われる瓦屋根ですが、侵入してしまう雨量や発生してしまう結露によっては排出が間に合わない場合が御座います。画像で材木の腐食は見られませんが、酷い場合は材木が腐ってしまいます。
屋根が置かれていた平面部、等間隔に置かれている瓦棒と言われる細い材木!これらも撤去し新しい野地板(屋根下地)を敷いて行きましょう!!
その前に、全ての解体が完了した屋根の状態を見てみましょう!!※続けて画像アップします。
元々の防水紙は剥さずに新しい野地板を敷いて行きます!
新しい野地板を屋根全体に敷き終えたら、今度は新しい防水紙を敷いて行きます!。
屋根工事において、一番重要と言われているのが『防水紙』を施工する段階になります。
どんなに素晴らしい屋根材を使用したとしても、防水紙をちゃんと施工していなかった場合には必ず雨漏りします。
この状態で雨漏りはしません!!
屋根工事をする際は、同日の間に解体⇒野地板⇒防水紙!この工程迄は必ず終わらせます。
もし、とてつもない大きさの屋根だった場合は?
まずは半分だけ解体⇒野地板⇒防水紙作業を行い、翌日に残りの半分の作業をします。
『防水紙』までの作業の重要性を理解して頂けたでしょうか?
工事が終わった後も、屋根材が雨漏りを支えてくれている訳ではありません。
家を雨漏りから守る為に良い屋根材を使用する訳では無く、防水紙を守る為に良い屋根材を使用すると考えても良いと思います。
カラーベスト等のメンテナンスを怠ると極端に痛みやすい屋根材に関しては、知らず知らずの内に防水紙へのダメージが大きくなってしまいます。
カラーベストや瓦屋根等と金属屋根の違いを簡単に御説明!!
①カラーベスト※別称コロニアル等:屋根材表面で処理(撥水)しきれない雨水を吸い込みます。吸い込んだ雨水を防水紙上部に掃き出し勾配(角度)によって雨樋に排出。新築~9.10年程度はカラーベストの焼付塗膜が生きているので上記の様な状態は起こりにくい現象ですが、メンテンナンスを怠り表面塗膜の機能を失うと、上記説明の様な状態が発生します。よって、防水紙は傷みます。
②瓦、洋瓦等:元々屋根の繋目に隙間が生じています。通気性を確保する為に設けられている隙間になるのですが、強風の吹く雨天の際等にはその隙間から雨水が侵入します。大棟(丸)と言われる部分に使用されている『漆喰』が劣化により抜け落ちていたりすると、強風で無くても瓦屋根下側に雨水は侵入します。侵入した雨水がどの部分を通過して外に排出されるのかと言うと『防水紙』の上を雨樋に向かい流れて行きます。
なぜ?防水紙が痛むのかと言いますと!
防水紙へと辿り着く水分の量が多い方が痛みます。アスファルトシングル等は防水紙と屋根材の間に隙間がほとんど有りません。太陽熱によって溶けたアスファルトが防水紙に接着し、釘と粘着力により止められています。結果、雨水は侵入しないとしても『結露』に対する対応が難しくなっています。
屋根材の選び方はとても難しいですし、新築の際に拘りを持って選ぶべき部分では無いと考えます。
しかし、家族の安心出来る生活を一番守ってくれているのは屋根や外壁です!!
意味を知る事で考え方が変わると思いますので、御参考にして頂ければと思います。
御縁が有り、弊社が施主様の住宅のリフォームをさせて頂く事になりましたら、細部までの御説明をさせて頂きます。
お気軽に御相談下さい。何卒、よろしくお願い申し上げます。