お世話になっております。
㈱湘南工務店、代表取締役の髙石です。
5/23(火)、本日は平塚市にて施工していた屋根葺き替え工事が完了いたしましたので、屋根の注意点とビフォーアフター画像を投稿させて頂きます。
古い家で良く見かける箱型の屋根上換気ダクト!!
この部分は、実は注意が必要なんです!何故?注意が必要かと言うと、風速によっては雨水が吹き込んでしまうから何です!
昔の規格と現在の規格が大幅に違いますので、台風等で簡単に雨水が吹き込んでしまいます。
しかも施主様が見られる部分では御座いませんので、傷んでいたとしても放置してしまう事が多くなります。雨水が入り込んでいる事に気付かずに放置した結果…とても酷い事になってしまうんです。
それでは、画像を見てみましょう!
あまりにも酷かったので、急いで防水紙でカバーしましたが、その下側は…
材木部分が雨水の影響を受けて、完全に腐食してしまっています!
これだけ雨水が入っていれば気が付くんじゃないの?
家の中に水が滴り落ちてくる感じがしますよね!以前のブログでお伝えした様に、屋根のてっぺんから入った雨水は、屋根の勾配に沿って軒先へと移動していきますので、お部屋の中に雨水が入って来るには相当な時間が掛かります!なので、屋根の上がこんなになってる事には気が付かないんですよ!
軒先へ移動すると言う事は…
そうなんです、屋根の下側を雨水が通過していきますので、屋根下地も影響を受けています。長時間掛けての腐食ですので、修繕の幅も広がってしまいます。
箱型の換気ダクトは撤去して屋根葺き替え!
この方法しか完璧な修繕は出来ません!定期的な点検を行っていれば、もっと早い段階で気が付く事も可能だったとは思います。しかし建元も10年目までしか足を運んでは来ません。10年過ぎたその先は、自己責任となってしまいます。
修繕前の屋根全体を見てみましょう!
住宅街ですので、施主様が屋根の上を確認する術は御座いません。表に出て家から離れても、屋根の上を確認する事はとても難しい状況です。前日の夕方まで雨が降り、24時間経過した状態の屋根なのですが、水分が残ってしまっています。
屋根葺き替え後の画像をどうぞ!
棟の部分に換気ダクトを設置し、既存の箱型換気ダクトは撤去させて頂きました。残していてもリスクが有りますので、将来的に雨漏りを引き起こす可能性が有る部分は完全に撤去いたします。これで安心です!
何故?この様な事態になってしまったのか…?
古い建築物になりますと、現在の日本の気候に耐える事が難しい状況になってしまっている事が多いと思います。昔に比べるとゲリラ雷雨の様な熱帯的な現象も増えましたし、風速も強くなっています。高温多湿であったりと、耐えられる限界を超えてしまっています。
住宅点検さえしていれば…
そうなんです…ちゃんと住宅点検を定期的に行っていれば、酷くなる前に問題の箇所のみ修繕する事が可能なんですよ!しかし、気付くのが最終段階手前になってしまっているので、修繕も大事になってしまいます。画像のお宅はまだ早い方だと思います。もっと酷い状態になっているお宅は沢山有ります。
大きな被害を受けている住宅は、点検を一切しておりません。
本当にそうなんです。どうしても目の前の生活が御座いますので、住宅の事が置き去りになってしまうのは仕方が無い事だと思います。でも、後で大変な事になってしまいます。点検はちゃんと行って下さい!
大切な我が家を守るのは施主様御自身なんです!
私達は、住宅を守るお手伝いをさせて頂きますが、実際に守って頂くのは施主様御自身なんです。それを忘れずに定期的な点検はしてあげて下さい。
住宅の点検を弊社は無料で行っておりますので、お気軽に御相談下さい。
無駄な費用を掛けずに済む様、ちゃんとお家の事も考えてあげて下さい!